2019年11月14日
人生100年時代について
11月も終盤へと差し掛かるというのに、まだ半袖で過ごせる日があるって。
感覚的には嬉しいけど、状況的には怖い。
温暖化のペースは深刻。
「人生100年時代」到来。
2007年生まれの2人に1人が100歳を超えて生きると予測されています。
ただ、5人に1人が認知症になっていくらしいです。
生活のために働き定年退職し、今度はボケ防止の為に働く。
なんだかなぁ。

今年で創業70年目に入った家業「澤田建具」。
妹から頼まれて塗装が剥げていた看板を塗り直しました。
このご時世ながらホームページも無く、ブログも放置状態にも関わらず、職人さんたちの頑張りにより忙しい日々を過ごしています。
父親が2代目で家具製作を取り入れ、今はオヤジ世代の職人さん4人に長女が社長の椅子に座り守ってくれています。
すでに高校3年と2年の子供がいる既婚者の妹(長女)。
伝統を守るって、難しいです。
若い職人を雇用し、給与を払いながら育て、次の世代を受け継いで行く。
100年を目指すとしたら、あと30年。
私、72歳。
もちろんその時には再び、若い職人さんを雇用し、育て、伝統を繋ぎ、守って行かないといけない。
だから、今でも軽はずみに「継ぐ」とは言えない、これが僕の未来予想図。

今働いている職人4人のうち2人がリタイヤしたら、今頂いてる依頼をこなせない。
労働時間は長く、休みも少ない、しかも下積みも長い専門職。
年々、建具屋さんは少なくなっています。
既製品が増え、現場での取り付けも現場監督がこなし費用削減。
安く家を建てるとなると、こういったスリム化は自然で。
家具でさえ、大工さんに依頼し作るのも増えて来ました。
ただ、大工さんより建具屋さんの方が仕事は丁寧です。(※個人的な意見ですw)
また、大工さんもやりたくてやっている訳では無く、仕事を頂く為に受け入れている人が殆どでしょう。
もっともっと安さを求められて来るでしょうし、それは住宅業界に限らず。
でも、安さ上の妥協点も受け入れないと行けない事実は変わらず。
「人生100年時代」というキーワードひとつ深い。