日本のスポーツビジネスは変革期へ

サワダタツヤ

2019年10月30日 17:04




日本のスポーツビジネスは、アメリカの10年遅れと言われています。

また、それはスポーツビジネスに限らず...



ラグビーW杯、オリンピック・パラリンピック、ワールドマスターズ。

この同式で2024年にはパリ、2028年にはロサンゼルス。



年々増大する五輪開催の費用がネックとなり、多くの都市が招致を断念しています。

よって、異例の2都市同時決定。



しかも、アメリカでは2026年にサッカーワールドカップ北米大会(アメリカ /カナダ/メキシコ)も開催。







今年から日本は「ゴールデン・スポーツイヤーズ」3年間に突入。



すでに、2022年以降「日本に何が残るか!?」というポイントが話題となっています。

過去の五輪地を辿れば、その問題の大きさが見てきます。



建物や設備に注目が行きがちですが、それらをどのように利用していくのか!?

そして、公共事業頼みを脱却し、民間事業者が動かす時代へ。







課題は「スポーツ産業の収益化」。



サッカーもJ1・J2・J3、バスケットもB1・B2・B3、そのほかNew Sportsも増えてきました。

観れるスポーツは増えて行くものの、雇用の安定、人材育成まで手が届いていないチームが殆んどです。



情報やノウハウが属人化(その人しかやり方が分からない状態の意味)しやすいので、絶えず新しい情報や技術、人材を取り込める仕組みを構築することが重要かと。







当事者たちが運営することに精一杯となり、今後に繋げていくことまで手が回りきらない状況。

先を見通した挑戦が必要ですが、経営は自転車操業状態、新しい一手に届かない...



先というキーワードで話をしますと「新国立競技場」完成へと準備を進めていますが...

今後あの競技場を残すより取り壊した方が、お金は掛からないと言う人もいます。



スマート・ベニュー」という言葉があります。

これは多機能化・複合化していくことで「行政、商業、健康、福祉、教育」などの拠点機能を備えた、持続可能な収益施設のこと。







今年4月にスポーツ界と音楽界が一緒になった組織「ECSA(エクサ)」が設立されました。



会長は、日本の団体球技リーグを束ねる日本トップリーグ連携機構会長「川淵三郎」氏。

副会長は、コンサートプロモーターズ協会会長「中西健夫」氏。



となると、スポーツとミュージックのジャパンエンターテイメント「SPOSiC JAPAN」。

アプローチ的には、間違っていなかった!? w







2000年のベルギー・オランダ共同開催となったサッカー欧州選手権。

2002年の日韓W杯も先駆けです。



すなわち、単体に囚われず共存しあって行く柔軟力。

優しい日本人が、最も苦手とする点のようにも思える。



近年、日本にも「総合スポーツクラブ型」が増えて来ました。

ただ、まだまだ総合共有と呼ぶまでには至っていません。







浮き彫りとなる改善点を前にしても協力しあえない。

マーケットが小さいスポーツになればなるほど、その手を掴んでくれない。



大学スポーツ、アマチュアスポーツの振興。

プロスポーツとして「興行収益の拡大」と「市場規模の拡大」。



流れつく「スポーツツーリズム」と「IoT(アイオーティー)」導入。







知らない無力さ。

でも、スポーツに関わっていない人や企業が業界に携わり、働くことが一般化されて来ています。



政府が策定した「日本再興戦略」で提言した「スポーツ産業の潜在成長力を顕在化させ、日本の基幹産業へ」。

2015年に5.5兆円だったスポーツ市場規模を、10年後の2025年には、3倍の15兆円にするといった数値目標を掲げています。



世界を魅了する日本のスポーツビジネスとは!?







スポーツが産業としてビジネス化する中で、一般的なビジネススキルが求められて来ている変革期へ。

僕は、サッカーボールだけじゃない事を、サッカーから学びました。



人間形成の要素にスポーツがある。



そんな今日は人間力に触れた「ディエゴ・アルマンド・マラドーナ」の誕生日で、父親の70回目の誕生日。

創業70年目の「澤田建具」を通じて、伝統についても考えてます。



ちなみに、写真は「浜名湖ガーデンパーク」にて〜


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